カニグー〜Vic

6月3日
しっかり眠った性か、朝は元気に目が覚めた。いよいよ今日はカニグーだ!
なんせこの旅行の一大イベント。メインである。
カニグーに登る為にステッキを持って、しっかりサポーターまで用意してある。
普段事務所  ばかりで身体を動かしていない我々にとっては大変なのである。
おまけに私は一ヶ月前に痛めた膝をケアしてもらっている最中である。
昨夜どうやら、雨が降ったようだが、朝には止んでいた。思った以上に肌寒い。
しっかりあるものを着込み、昨日やっと買えた傘をバックに入れて、登山道を歩き始めた。
目の前にお年寄りの団体さんが歩いている。

思いの外軽装である。どうみても一回り以上若い我々が杖を持って歩いているのである。
私達を振り返り、どうぞお先にとばかりに道を譲られたが、いやいや。どうしよう?
全く持って自信がない。
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ガイドブックには45分とある。45分といえば、宮島の弥山クラス?
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確か、私達は、あのコースは一時間を超えるかも?先の見えない道をひたすらゆっくり登る。
先程のお年寄りの団体は私達のずっと後に登っておられるようだ。

目の前に断崖絶壁が。。。?いつそんな所を通るのだろう?
半ば心配しながらも半分ワクワクして登っていった。突然建物らしきものが見える。
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あれ?もう、着いたの?所要時間30分。
あんなに心配したのに?一層の事、4躯のタクシーで登ろうか?
とも話していたのに全く拍子抜けした気分である。
暫く待って、修道女の方が案内してくださった。8名ぐらいのメンバー。
「今日はなんてインターナショナルなんでしょ。ドイツ人、フランス人、そして日本から
も来られています。沢山通訳しないといけませんね」な~んて事を英語でも言ってもらったものだから..やった~少しは分かるかも?と思っていたのは最初だけ。
次からはドイツ語とフランス語の2カ国のみでの通訳で案内が始まった。
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どうやらこの方は母国語がドイツ?ドイツ語の方がジョークを交えての会話のようである。
昔取った杵柄にもならない私のフランス語。辛うじて何となく少しは…??でも安心。
ちゃんと日本語の説明書も用意されていた。
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崖の上にある修道院。その中の礼拝堂はとても静寂で気持ちいい空間だった。
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約1時間もの間、きちんと丁寧に案内をして頂いた。
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やはり全望を見なくては…と、他の人達の後を追って建物の下の道を降りようとすると汗だく
になった完璧な登山ファッションで身を固めた3人組が上がってきた。
「え?こんな急な坂道を上がったの??私達は緩やかな道だったわよ」と言って私達が上がった
道を示すと、一瞬、皆顔を見合わせていたが、私に、もう一度私達が上がったコースをトライする?いいわよ~!と返答が返り、お互い笑ってしまった。
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やはり、このコースではないらしい。手前の山道を少し(5分ぐらい)上がると、全望が見えるビューポイントがあった。私達以外は誰も上がってこない。ここから撮った写真が有名なのに…。
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私達は辛うじて持ったお天気が暗くなってきたのを心配し、足早に降りた。さすがに下りは
早い。途中、傘を持ってこれから登ろうとしているメンバーに出会った。思案している様子。
確かに、ここで降られてたら、先の見えない工程きっと心配よね。
下に降りた途端、土砂降りの雨になった。ギリギリセーフ。
私達は車に乗り込み、思いの他工程が早く済んだので高速で下りVicまで行く事にした。
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ここには今まで見て来た小さな礼拝堂の壁絵やモニュメントの本物が削ぎ取られ展示されて
いるという。久しぶりに大きな街に入った。
車での旅は大きな街に入るといきなり緊張してしまう。
お目当てのロマネスクのタペストリーを展示されているという博物館を高速を出た途端に
みつけたインフォメーションで聞き、おまけに無料のパーキングを聞いたものの、
気がついたら市営のパーキングに入っていた。こちらではあまりパーキング料金は高くない
という。川から眺める建物の風景は色とりどりでスペインには珍しい建物である。
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やっと目当てのタペストリーは教会に付属した美術館にある事がやっと分かった。
まるで曼荼羅の絵のような模様。どの宗教も上に天界、下には人間界や地獄界を描くのは
共通しているものかも?
私達は、可愛い手づくりTシャツの売っているお店に立ち寄った。
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買い物袋が新聞での手作りバック。今、日本でも流行っているものと一緒。

私達はもっと楽に車で捜せる小さな町に向かって今晩の宿を求めて走った。
2つの町で悪戦苦闘し、日が沈みかけ焦りながらも
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地図で何となく気になった
St Jan des Aba desses という町に向かい、やっとレストランと併設された
宿を見つける事ができた。
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# by necowash | 2011-06-25 22:02 | スペイン、ピレネー山脈探訪

Velha~アラン渓谷〜カニグー

6月2日
ホテルのココちゃんと散歩に出かけた。
この辺りの猫(これは日本もそうね)も犬も好き勝手に外を出歩いている。
自由気ままに歩き回る。肉屋さんの前でもじっと寂しそうな顔してじっと黙って
見つめられたら誰だってつい何か差し出したくなるにちがいない。
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オーナーの留守の間、随分太ってしまったとか。何だか分かる気がする。
始めて出会ったのに、全託して仰向けに横たわって甘える。ダメな時はダメ。
寂しそうな目で訴えるがそれ以上後追いしない。
流石に私はリードをしてココと散歩するが、ココの自由気ままな散歩に私が連れて
行ってもらっている。そんな感じだ。
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ゆったりと流れる時間の中にスケジュール通り時間に追われる事、そのスケジュール
通り動く事に快感を覚えている几帳面な日本人独特の私達の旅が、その古都の時間枠
の中に迷い込んだような錯覚を覚えた。

思いのほか時間を費やした私達は、フランスの秘境、聖地カニグーを目指してそこを
後にした。
(今日は沢山走らないといけないんだよ)気持ちを切り替え車を山に向って走らせた。
段々山の頂上が近くなってきた。山のうえは雪を被っている。
まさかあの辺りまで行くんじゃあないわよね。

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アラン渓谷のロマネスク教会から望む山はついそこに感じる程である。
標高が高い性か高い木々は生えてないのだが、その裸のような山に黄色い地に這い
つくばったような黄色い花が映えている。
望遠で拡大してみるがうまく撮れない。
どんな花なんだろう?まさかあの山まで登る訳にもいかないし。。
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流石にこの頃になると私は建築にはあまり感動を覚えなくなってしまい、それよりも
植物や動物、空気感、生態系の方に興味を覚えていた。
工事中の車の待ち時間、目の前に止まって動かない黄色い鳥。
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どう考えても日本ではペットショップにいそうな鳥が目の前に存在している。
鳥に無知は私は名前さえ分からない。段々近づいてくる山。
もしかして、私達ってあの山近くまで行くの?計画した本人でさえ、地図上でのプラン。
まさかピレネーど真ん中を横切るなんて思ってもみなかったとか。
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約3000m級の山の頂上が段々高くなる。雪よ!雪!木々が凍っているじゃあないの?え?
あんな所まで行くの?いくら車だとはいえ、見るだけで寒くなってくる。
そんな後ろをオートバイに乗ったふたり連れが私達の車の後をしっかり付いてくる。

山に向かう程、樹木も変わり、先程、望遠で見た黄色い花々が目の前でこの寒さの中でも
きれいに咲きほころんでいるのだ。

「寒い!寒いよ!!停まって!写真を撮る」
車の中でガンガンに暖房をいれて暖めていた身体を氷の中に投げ出し写真を急いで撮って
車に逃げ込む。
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先程のオートバイのふたり連れも近くに停まってバイクを降りてきた。
幾ら皮の繋ぎに身をくるんでもかなり寒いに違いない。
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よく見ると、足が悴んで曲がったままである。滅多に見れない景色に興奮しながら山道を
降りると、20分あまりで、いきなり南仏のような気候と建物の風景の町に出た。

一山越えるだけでこれだけ景色が変わる。日本では考えられないことである。
まだ、ここはスペインよね。それにしてもこの温度差はどうなっているのだろう?
身体がなかなか順応しない。私達は、トイレ休憩も含めて軽い昼食を取った。

道路脇で休んでいると老人が大声で喚きながらなにやら可笑しな動作をしている。
側にいる人達も最初は無関心を装うが、その内、害が自分達に及ばない事を感じると、
その動作に笑いで反応し始めた。
どうやら、その老人は道路脇の電柱を相手に空手の動作を繰り広げているらしかった。
その電柱を空手チップで倒せるが如くに。。

遠目に私達を見ていた近くの人達も私と目が会うと言葉は交わさずとも笑いを通じて
親しみの表情を向け始めてくれた。確かにこの辺りでは私達はきっと目立つのだろう。

なしにろ旅行に出てから、スパーで買い物をして車の中で食べたりホテルの部屋ですま
せたりと本当にいい加減な食生活である。
日本では考えられないことである。こちらの人達は食生活は本当に質素だ外国に出る度
再確認させられる。
日本の様にあらゆる世界の料理を日本テイストにアレンジして食している人種はないの
ではないだろうか?
あまり拘らなく手抜き大好き人間としては案外ここの食生活は肌に合ってるのかもしれ
ないと思う。
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同じ様な山越えをして行くが、先程のような寒さはなく、山の植生も変わっていった。
ほんの小さな看板だけを頼りに山道を走ってみると、思いがけず素晴らしい教会に出会った。
近くの小学校だろうか?先生が引率されてのロマネスクの課外授業の場にかち合った。
その場所の石を積み重ねて創る教会は、その周りの家同様、同じロマネスク時代に作られ
たものであっても微妙にデザインも雰囲気も違ってくる。
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一番先に感じるのは、その石の色であり、質感の違いからかもしれないが。
思ったより早く予定のルートをクリアした我々は道程を延ばし、今夜の内にフランスの国境
を越え何とかカニグーに泊まれるよう走ることにした。

地図では直線に書かれているのだが、何ともスピンカーブの連続の急な山道である。
何処までも続く。我々の車がどうやら、後ろの車を引っ張っているようである。
こちらの車は本当によく走る。
フランスでは、高速道路の制限速度は130km/時だ。一般道でも90km/時である。
郊外では信号は殆どなく、その代わりにサークルになっており、行き先をそのサークル
を回って選ぶ。最初はとまどうが、一旦慣れると止まらずに方向転換できるこの方式は
なかなか便利である。

やはり私は、ナビの旅行より、ミッシュランの地図を見ながらの旅行が好きである。
迷いながらも地図を元に走った記録は、その地図を見ただけでその場所の情景がうかび、
何よりも走ったという証のようなだいじな宝物になるからだ。
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そういえば、しきりに相棒が口走っていたもんだ。『凄いよね、町中にこんなに凄い所
ばかり。まるで、宝石箱みたいだ!』
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さすがに、あこれだけ一日中山道を走ると隣りに乗っている私でさえ、疲れるのに、
運転手はもっと疲れているに違いない。
段々機嫌が悪くなり口喧嘩にもなってしまう。このたび、これだけの工程を走れるにも
最後かもしれないと気弱な言葉が出たものだから、始めて私も国際免許を取っていった。
レンタカーも万が一を考え、フルカバーの保険に入った。
ドライバーが二人に増えると費用も加算される。やっとに思いでカニグーに着いたのは
すでに7時を回っていた。

さすがにこの時期、唯一あったホテルも一杯で、一つ前の町でホテルを探した。
久しぶりのフランス語に思わず、『アベック、ドウシェ』と言うと、『ノン、ドウシェ!』
とフロントの女性に発音を直されてしまった。
昨夜泊まったホテルで、「フランス人ってすぐ、発音を直すのよねー」と盛り上がった後
だったものだから、 思わずひとり吹き出してしまった。
部屋はさすがに安いだけあって、ドアを開けないと便器に座れない程である。

一人用だが、日本人は小さいから大丈夫よね。と言われ、オッケーした。
まるで、ビジネスホテルお得用コースによくあるセミダブルの大きさである。
インターネットのパスワードをもらうにも、ここでは一つ5ユーロも取られた。
後で、『日本人は大抵バス付きの部屋を希望するのに、君たちはシャワーだけでいいのか?
奥さんがあえて、シャワー付きの部屋をと希望されたからこの部屋を紹介したんだけど、
もっと広い部屋もあるよ』『いくら?』
『80ユーロ』『じゃあ、いいわ。ここで』
そう言えば、昔から貧乏旅行ばかりしてきたものだから、部屋にシャワーがある事は
指定しないといけなかったものだが、どうやら、最近では、殆どシャワー付きは普通らしい。
と言っても、今はさすがに少しだけレベルアップしたホテルやホステルを選んでいるから
当たり前な事なのだが。
昔は星もないキッチン宿ばかりだった習性がーここでも首をもたべげる。
ちなみに、この部屋は38ユーロだった。勿論一部屋の値段である。
クタクタになった私達は、夕食もそこそこにベッドに倒れた。
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# by necowash | 2011-06-20 20:55 | スペイン、ピレネー山脈探訪

Boi 渓谷〜Velhaへ

6/1
朝、7時いきなり、目が醒めた。昨夜から凄い雨だったのだ。外を見ると、泊まったホテル
の目の前の教会に霧がかかりとても幻想的だったのだ。慌てて相棒を起こし、着替えだけ
して飛び出した。
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車に乗り込み、昨日行った山の教会(Santa Maria de Taull)に車を走らせると、どうも、
私達が泊まった場所だけに霧があったことを知った。小さな雲海だった。
「凄いね~~私達丁度その場で見れたのね」そのまま、下に雲海を求めて走らせた。
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Saraisという看板を元に車を走らせた。珍しく舗装されていない道だった。
目の前にうさぎが飛び出した。野生のうさぎである。一体何処まで走るのだろう?
段々不安になってくる。

やっとたどり着いた所は、ほんの数件のみがある小さな小さな集落とも言えない場所だった。
冬の暖房の薪が沢山家の前に積んである。
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番犬にはならない犬や、きっとタンパク質確保だろうか?鶏もいた。
綺麗に手入されている畑もあった。畑には、ご丁寧に石造りの門まで、作られている。
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ほんの2~3軒の家にも関わらず、中心にはちゃんと家同様素朴な教会まであった。
一体どう言う巌れでこんな辺鄙な所に住まいを構えたのだろう?
日本にある、落人の 部落に共通するものがある気がする。イスラムから逃れ、ここに移り
住み生きてきた先人の暮らしを思い描いた。
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そのまま下に降り、まだ残っている他のロマネスクの建築を見て回った。
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(Coll や Cardet)他のスペインの地域にはこの時代の建築は殆どが壊され、イスラム様式
に建て替えられたが、さすがに、ピレネー山脈という大きな防壁には歯が立たなかったようで、
この辺りには、沢山のロマネスクの教会が残っているという。
今回の旅行は急遽、このロマネスクの教会を回る旅となった。
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boi渓谷におけるロマネスクの建築マップは完璧にできていて、まるでオリエンテーション
をするが如く、隈なく行きたくなってしまう。
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スペイン人4・5人のメンバーと行く先々で顔を合わせた。山の上の教会(Durro)を訪ね、
受付の女性に最後の教会(Sant Quirc de Durro)の場所を尋ねた。全く、スペイン語のみなの
だが、何とか意思疎通が出来るから不思議である。
わざわざ外に出て、遠く山の頂上に小さく見える建物を指差してくれた。
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あんな遠く?みただけで絶句である。諦めてその周りのを探索しているとペンキ塗りをしてる
男性と目があった。英語が通じる。
思わず、あの山の上の教会の道を教えてもらった。
「これが最後の教会なんだけど、どうしようか迷ってるんだけど…」と言うと、
「車だったら、すぐだよ。これは絶対行った方がいいよ」と後押しされ、相棒を誘った。
目の前にあのスペイン人の車メンバーが横切った。
意外にも舗装されたいい道が続く。思ったより簡単に着くと、目の前に可愛い教会が目に
入った。山の上にこじんまりと立っている。
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シルエットも素敵。草原の花々と素晴らしく調和している。
今まで沢山の教会を見てきたが、そのどれよりも好きかも知れないと思った。
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一足先に着いていたメンバー達と思わずお互い歓喜の声をあげてしまった。
どうやら南部、セビリアの方からの旅行者だった。
そのメンバーのひとりは「この辺りは世界中の中でも一番綺麗な場所だと思うのよ」
そう語った。
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帰りにまだ、ペンキを塗っている男性の所で、お礼を行った。
どうやら彼はバルセロナから歩いてこの辺りまできて、バイトとしてペンキ塗りをし
ているという。
道理で英語が上手な訳だ。(後で帰って知ったのだが、この教会が芸術新潮の特集の表紙
になっている教会だった。
やっぱりね。きっと行かなかったら後悔しただろうなと今更に思う)
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次の予定があったものの、私達はロマネスク建築がないと知りつつも一番奥のCaldes de Boi
まで足を伸ばした。
車で走るとゲートがあり、一人の男性が出てきた。これから先には国立公園内なので、
ダムの所までしか車ではいけない事を知った。

ヒゲもじゃの奥から優しそうな目の素敵な男性だった。
先程の男性といい、この方といい、『この場所がとても好き、だからこそ、守りたいんだ!』
そんな思いを感じた。確かにこの場所はそんな場所だと思った。。
名残り惜しみ、次の場所に車をN230に沿ってフランス国境近くまで走らせた。
どうやら、州ごとに、ロマネスク等のルートがきちんと表示されているようだ。
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私達は、マニアックながらもひとつひとつ抑えて行った。結局、どんな小さな町にも教会は
あるという事を知った。
ただ、boiとは違い、建物のデザインは屋根の傾斜から始まって、ドイツの風景を思わせるよ
うな物に変わってきた。
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そして、何よりも、びっくりしたのは、どんな山奥の村の教会を訪れても古い建物のリニュア
ルを始め、同じ様なデザインではあるがどう見ても近年に新築したらしき家々が立ち並んでい
るのだ。
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おまけに、その家々は人が生活している気配はなく、玉にそれでも辛うじて残っている古い家
からおばあさんがひとり出てくるぐらいなのである。
殆どの家々は窓もドアも締め切ったままなのである。所々に、売り家の看板が新しい家にも、
古い家にも貼られている。
これらは、夏や冬場のバカンスシーズンのい使用する別荘なのだろうか?例え、土地代が安い
とはいえ、どう見積もっても家だけでも日本で建てるとなると3000万円は超えそうだぞと。
職業柄つい思ってしまう。
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こんなに沢山のセカンドハウスがもてるなんて、何て豊かな生活なのだろう?
どんな田舎の町に行っても、古い車は殆ど見る事はなく、殆どがいい車ばかりである。
最もこちらには、k自動車という枠はなく、BM,アルファロメオや、アウディ、ベンツという
私達の概念のいわゆる外車であるので、余計そう見えたのかもしれないが。

朝は遅く起き、昼間はシエステがあり、夜は遅くまで遊び、お店さえも朝の2~3時間開けて
昼には閉まり、夕方5時からオープン。
一体いつ仕事をしているのだろう?あの広大な農地でさえ、日本のように、畑や田んぼで働
いている百姓さんの姿を見る事もないのである。
たまに公道をゆっくりと走る大きなトラクターをみるぐらいなのである。
山間部に入って雨に会う機会が多くなってきた。

どうやらこの時期一日の半分は雨が降る季節であるらしい。
今まであまり雨に降られた経験がないため、雨具はもとより、ウインドブレカーのようなも
のさえ何も用意していなかった。
着れるもの全て羽織っても寒い。
「傘が欲しいよ~!暖かい上着が欲しい!」と騒いでも、田舎町のこと、やっとお店を見つ
けてもデザインも一体いつからここにあるの?と思う様なもの ばかりでおまけに、
べらぼうに高い。ここには、UNIQLOも100円ショップも存在しない。日本がいかに流行に
振舞わされ、安価ゆえに無駄な大量消費をしているかを改めて思い知った。
何が真の豊かさなのだろう?ロマネスクの教会をMAPを元にオリエンテーリングでもして
いるかの様に私達はロマネスク教会を求めて車を走らせた。
今、この地方では、どこも町おこしの一貫でもあるように充実した表示と資料を観光客に
提供している。
そして、その町に住む人達は、我が村の教会が一番綺麗だよ。とばかりにわが町に誇りに
思っているのを感じた。
Velhaというこの辺りでは比較的大きな町に入った。
思わず目を惹いたのは、朽ちたロマネスク教会を背景にした新しいデザインの教会だった。
教会の席から古い教会の内部を見れるようになっている。
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新旧が一体となった建物だった。その町の山間にある小さな教会に立ち寄った。
周りには沢山のホテルが立ち並び決して閑静とはいえない環境にありながらも、教会の中
には蝋燭には火が灯り大切にまもっておられる様子が見て取れた。
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聞こえるのは鳥のさえずりのみで、とても静かな厳粛な空気にいつまでも浸っていたい、
そんな教会だった。その教会が気に入った性もあるのか、夕方になりこの町(Velha)に
泊まりたくなったのだ。
目の前のInformationに立ち寄った。私が日本人だと知り、この町に日本人の経営している
ホテルがあるんだよと教えてくれた。hotel iori
こんな場所に住む日本人。ちょっと興味が湧いた。
とはいえ、携帯がうまく設定できていないので、前もって予約が取れない。
とりあえず、ホテルの前までと、一方通行の橋を渡り角を曲がった所で一匹の犬と共に
ダンボール箱を抱えた日本人らしき若い女性に出会った。
思わず、声を掛けた。「いおりさんですか??」「はい。そうです」そのホテルのオーナーは、
想像したよりもうんと若くボーイッシュな女性だった。
ホテルはシンプルな白い壁に木の天井と明るい木調の床に、世界の名椅子がまるでインテリア
ショップのように置かれている。
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椅子の大好きな私達は興奮して魅入ってしまった。
この日のお客様はどうやら、私達だけのようすである。もし、あそこで彼女に合わなかったら、
ホテルは閉まっていたかもしれなかった。
おまけに3日前まで1ヶ月のバカンスを取っておられたのだ。
「インドにヨガのワークを受けに行っていたの」「え?どちらに?」「ダラムサラです」
「え?ダラムサラ?
ダライ・ラマ法王のいらっしゃるところね」私の友人の事、ご縁のある数々の人達、出来事。
いきなり話しが盛り上がった。
その方は、15歳からスイスに留学されそのままスキーのインストラクターを経て、4年前に
このホテルを始められたのだという。
どうやら、ここスペインでも4・5年前までバブルの時期があり、あちらこちらに沢山の
セカンドハウスが出来たのだという。
この近くはスペインやフランスから沢山のお金持ちが夏は避暑に冬には、スキーへと来る
場所だという。
つまり世界共通の不動産バブルそのもの?先程見た沢山の別荘を思った。
ところが、つい数日前にスペイン内部で大きな運動が始まっているという。

スペインのある人が、銀行のローンシステムに疑問を抱き、実際に沢山の銀行を相手に試し、
その逆に、銀行からお金を引きし、それを元に、今の、一般民衆がどれだけ苦しめられて
いるか、今の失業率の裏には…そんなカラクリを知るべきだとインターネットを通じて、
広め、それでも普通のひとにはまだ、分からないから、デモのように沢山の人達が集まって
いるという。
それが、どんどん広がっていて、それを食い止めようと警察が実力行使してきても、みんな、
とてもピースフルに笑顔で接しているらしい。という。
それらが、今までの行動とは全く違い、見事にオーガナイズされているのだとか。
いま、その人達が、スペイン全土に動いてきているのだという。
そんな話しから今の原発へと話題はつきない。
日本だけでなく、原発大国フランスにも廃棄物に対する問題も沢山あるらしいことを知った。
(いま、私たちには、必要なことしかおきていない。
でも、どうしても、変えようとすれば、かえられる。
答えは、至って、シンプル)

そんな言葉がふと浮かんだ。全ては必然である事を改めて思った。
人と人の出会いって本当にミラクルで素敵!!
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# by necowash | 2011-06-17 18:07 | スペイン、ピレネー山脈探訪

シロス〜Boi渓谷へ

5月30日

朝7時半頃ホテルのレストランに降りたが、誰もいない。どうもまだ皆寝ているようだ。
トランクを玄関に置いてまた部屋に上がると、奥さんが起きてきた。
どうしたら、ここまでお腹が大きくなるのだろう?重そうな身体を抱え、痛そうに足を
引きずって歩いている。
「オレンジジュースを飲む?特別よ!」と、搾りたてのオレンジジュースを絞ってくれた。
カフェオレと搾りたてオレンジジュースとパンが通常の朝食。一人3・5ユーロ。
眠そうにあくびをしながら息子さんが起きてきた。
そういえば、子供達と奥さんが帰ってきたのは、11時近くだったけ?それから夕食が
始まっていた。
私達は、wifiが部屋では繋がらないので、結局、11時過ぎまで下のレストランで食事を
したままインターネット。ちなみに、お客は私達のみ。
朝食を済ませて外に出ると、もう7時半過ぎだというのに、ひっそりと静まりかえっている。
前のコンクリートの厚い壁の中から、微かにミサの聖歌隊の歌声が聞こえてくる。
昨夜は、夜の7時から始まったミサに参加した。ここの修道院には、グレゴリア・チャント
の素晴らしい聖歌隊がある。
若い修道士から、歩くのも困難そうな老人神父まで約20名の修道士が歌っている。
神父様も元は聖歌隊のソリスト?と思える程、フレーズに、透き通った素晴らしい声の言葉
が入る。
彼等は、ミサがおわると、また、高い鉄の門の内側に入って行き、外部とは全く遮断された
世界の中での時間を過ごす。
あの回廊から見える四角の空のみが外部の世界という、私達とは別次元のある意味、非現実的
な毎日があるのだという。

「もう、充分堪能したから、このまま帰ってもいいよ。」という満足気な顔の相棒と共に、
今日はいよいよピレネー山脈の麓までという約500キロ走る事になる。
国道からの入り口に石の上に立つ像が目に入り向かった。
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Maria像の横にこの時期卵をかえしているのだろう、コウノトリの巣を見つけた。
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小さな町(Anita dyer)なのだが、なかなか独創的な小さな町だった。
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私達はsorisを抜けN122をこZaragozaに向かって入った。
どこまでも続く大地。広いな~大きいな~。あまりのスケールの大きさに絶句である。
山の峰から平原に渡るまで、風力発電が限りなく続く。
今日は、ピレネー山脈の麓のboi渓谷まで約500km走る予定である。
走れども走れども続く平原。昔昔始めてスペインを訪れた時、緑もなく、褐色の大地
のみだった記憶があるのだが、その時は秋だったせいだろうか?いや、それだけでなく、
その後牧草地に変え、木々を植え、人の力、努力があってこそ、ここまで綺麗な草原に
なっているのだと思った。

約10世紀前、イスラムがこのスペインに南から入り、勢力を広めてきた時代がある。
その頃、沢山のロマネスク建築や教会は壊された。その手がかからなかったピレネー
山脈の奥地に今もなお素晴らしいロマネスク建築が残っているのは、その為である。
昨日のシロスもあの自然が作り出した城砦のお陰で残ったのだろう。
日本の大地がどんなに肥沃な土地なのか改めて思った。ここには、猿も猪も熊もいない。
唯一野生のシカがいるだけだろう。
水もなく、これだけ乾いた大地には、動物さえも住めなかったに違いない。
地図に川の表示があるものの、あるのは、小さな小川だけである。それでもその小川の
両側には樹木が育ち、谷間には本当に小さな森を形成している。
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殆どが岩盤で成り立っているのだから、仕方がない。
そんな中に所々小さな村がまるでお互い寄り添って生きているように存在している。
そして、そんな中、何よりもびっくりしたのは、風力発電の風車の数の多さである。
3年前に見たよりももっと増えてきているように感じた。
ひとり興奮して車から写真を撮る。停まろうにも車のスピードが速すぎ、なかなか
ポイントがない。
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凄い!凄いぞ〜!!現在原発はスペインでは8基あり、エネルギーの20%を原発。
風力はそれ以上を賄っている。今、世界で第2〜3位なのではないだろうか?
(ただ、いろいろスペインでも問題がありそうだが..)この広大な大地なら、風力の
被害はあまりなさそうである。
そんな乾いた町を走っている時、ふと、不思議な景色を発見した。
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斜面に沿って入口があり、土の上に何とも簡素な空気抜きのような煙突が出ているのだ。
私達は、車を降りて写真を撮った。
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Borjaという地名。これは、一体何の為のものだろうか?一見すると貯蔵庫のようにみえる
のだが、それにしてはそれぞれが手作りながらもこだわって作っているように見えた。
昔の洞窟住居の名残りなのだろうか?共同水汲み場らしきものもある。
これもこの地方の生活の工夫なのだろう。
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この頃の人達は、きっとその地方の気候に沿った生き方、暮らし方をしてきたのだろう。
その工夫のひとつがこれ。いつから私達は北から南まで、どんな場所でも同じ環境での生活を
望み始めたのだろう? 遠くに見える丘には沢山の風力が列を成して建っているのが見えた。
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そんな寄り道をしているものだから、
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目的地のboi渓谷に着いたのは、夕方に入ってからだった。
さすがに、ピレネー山脈近くなると今までの風景が一変し、川も森も豊かになってきた。
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確かに、ここも先日のシロス以上に大きく聳え立つ岩岩。これ以上の城砦はないだろう。
boi渓谷の看板を目安に入っていくと、それまでの厳しい風景から、とても優しい風景のなかに
入って行った。
柔らかく人も植物も動物をも受け容れてくれる自然を。Informationを見つけた。
以外にも賑わっている。
親切な男性から、沢山の資料、ホテルの資料ももらった。
ここの渓谷の中には、車は(タクシーのみ入れる)入れない国立公園がある事。
どうやら、殆どの観光客はこの公園を歩くらしい。
また、ロマネスクの教会も各村に点在し、その概要がきちんとパンフレットにまとめられている。
私達は、取り急ぎ、再度日がさした頃合いで山の上の教会に向かった。
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相棒と大きな歓声を上げた。なんとも美しいシルエットだろう。
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ロマネスク特有のバックシャンである。モチーフもなかなか凝ったものだ。

この村には、もう一つ教会がある。思いはこの村に泊まろうと思っていたのだが、どうやら、
この時期、3つ星のいかにも高そうなホテル以外空いていなかった。
その下の村も同様である。結局、Informationのあるきっとこの辺りで一番賑やからしき町の
ホステルに泊まることにした。
道路を隔て、斜めまえにロマネスク教会が見える。その教会は夜半過ぎから降り始めた雨の中に、
ライトアップされ、寝るまでの間、私達を楽しませてくれた。
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# by necowash | 2011-06-14 11:00 | スペイン、ピレネー山脈探訪

マドリッド〜St.Domingo de Silas

急遽、マイレージが取れた。浜岡原発が止まった次の日。
3.11以降、今はそんな時ではと...目の前の出来事に振り回されていた。
そんな状態だった私も、何故か、急に「今しかない!」そう思えてきたのだ。
思ったが吉日、それから数日後、息子にお願いし、バタバタと準備し旅立った。

相棒の希望は、当初はフランス、 ボルドーへと言っていたのだが、急にイタリア、
シチリアへ。そして、何時の間にか、スペインの南、セビリア方面へと。
そして、結局、ピレネー山脈を中心とした山岳の中にある小さなロマネスクの教会
を訪れる事になった。
だったら、マドリッドではなく、バルセロナでしょ。と言ってもすでに遅し。


『5月28日』

車で関空まで行き、アムステルダム経由のマドリッド。
この度は来たばかりのiーpadを持参しての旅である。ギリギリまでドタバタの状態
で日本を出た。
案の定、前日まで寝不足の最悪の体力だったというのに、飛行機の中では寝れなく
て3本も映画を見てしまった。
アムステルダムでも、関空でもwifiが繋がる。

ふらふらでマドリッド空港を着いたのは、夜の8時頃だった。
まだ太陽はギンギンに照りつけている。携帯電話が海外通話出来ない。
故に、空港近くのホテルの迎えのバスが呼べないのだ。
結局、タクシーに乗ることになった。予約の紙を見せて乗ったものの、連れて行かれ
た所は、全く別のホテルだった。

運転手はここだというのだが、どうもおかしい。お金を払わずフロントに行って聞くと
やはり違うところだった。
改めてその紙に書かれていた場所を示すと、一旦、タクシーの料金を閉めたものの
再度カウントし始め、全く別の方向に向かった。
何しろスペイン語のみなのでうまく伝わらない。やっと目的地のホテルに着くと、
最初間違えた料金をプラスして、21ユーロだと言う。
「これは違うでしょ。あなたが間違えたのだから」
多分、まともにいくと4〜5ユーロだった筈である。わからない言葉で伝えて、
結局最初の分13ユーロで承諾した。
勿論、最初はカードでーオッケだったのに、現金のみだといい、小銭が無いので、
ホテルで両替してもらえとの事。

ボロボロの状態でホテルに着いた。ハイテックホテル?という名前。
きっと、できた頃はさぞかしハイテクだっただろう。気になっている携帯を何とか
せねばと、延々数時間、webで検索しながら設定するが、やっぱり繋がらない。
もう、だめ〜〜!!ベッドに転がり込んだ。

深夜遅くなっても騒がしい。一体何時まで騒いで居るのだろう?時々外から歓声があがる。
どうやらこちらではサッカーで盛り上がっているらしい事を友人からのメールでしった。
(こちらヨーロッパは…特にスペインは、熱く燃え上がる筈です!サッカーUEFA欧州チャン
ピオンズ・リーグの決勝戦開幕〜開催地こそロンドンですが、マンチェスター・ユナイテッド
を前回に引き続きバルセロナが再び打ち破るか?世界一素晴らしい選手たちの闘い)。。成る程。

そして、これこそ、深夜ど真ん中、いきなり部屋の照明がついた。
びっくりして起き上がると、2人の女性が荷物を持って部屋に入っているではないか?
勿論、驚いたのは私だけでなく、あちらも同じ!
「お〜〜!!」大声を出して、慌ててドアを閉めた。

どうして部屋に入れるの?ダブルブッキング?そんな馬鹿な〜。日本では考えられない
光景である。中からもROCKした。
外では、確かにこの部屋なのにどうして人がいるの?そんなような会話が。
にしても、こんな時間にチェックインってあり?


『5月29日』
時差ぼけの性もあるのか、翌朝、6時前には目が醒めた。
7時20分のホテルからのシャトルバスに乗り込む。相棒が運転手に、「ターミナル2」と
伝える。
ターミナル2にいざ降りたものの、だだっ広い空港。
ターミナル3を目指して長い通路を歩く。本当にここでいいの?改めてガイドブックを
見ると、「え?ターミナル1じゃあないの〜〜〜?」ブツブツ言いながら、喧嘩しながら、
ひたすら歩く。
空港内だけで、一体何キロ歩いたのだろうか?やっとハーツのレンタカー迄着いた頃には、
足は痙攣し、朝から痛かった頭と胃のむかつきで倒れる一歩手前状態になっていた。
今回は万全の薬を用意して在った。
ヨーロッパでの長距離運転は今回が最後かも?そんな言葉が出ていたものだから、この度
は私も国際免許を取ってきた。
フルカバーの保険を付け、2人分の指定をしたもんだから、せっかく20%オフだったのに
いつも通りかかってしまった。

今回は、山道を走るからと、mini1.6でのドライブ。始めての mini。
案の定、最初は間違ったものの、無事、ルートをゲット。感覚が戻ってきた。
げんきんなもので、この頃から身体の不調も回復。

それにしても、何とも日本に比べて人口密度の少ない事。道路を走る車の量も大違いである。
飛行機の上から見たマドリッド周辺の土地は殆どが何もない大地で、そんな中に申し訳程度に
小さな集落が所々に集まっている。
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行けども行けども続く大地 。
約30年前、始めてこの辺りにきた時、木も無い褐色の大地が続くさまに衝撃を受けたものだが、
季節もいい時期なのだろか?それとも、あれから積極的に植林したのか、緑の大地が続く。

が、しかし、よく見ると、下は岩盤の性だろうか?大きな木は殆どなく、今のシーズンは
麦畑か牧草のみで所々に水のある場所か小さな川の側に木々が並んでいる。

人間が最初に住むには、きっと、大変な場所なのだろう。とても日本の山々の様に、猪やサル
に侵される心配も無いに違いない。せいぜいこの場所に出てくるは、鹿ぐらい?

日本の大地がどれ程恵まれているかを改めてかんじる。

私達はA1、E110を通ってS.Esteban de gormasに向かった。
ここが、そう?立ち寄った小さな町?集落と言ったほうがいいような町。
廃屋になった建物が妙に絵になる。
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今日は日曜日。午前中は殆どの教会ではミサがある。3年前に同じくスペインにきた時、
同じ様な季節だった。
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タンポポの綿帽子のようなものが一面に白く飛んでいたが、それは日本では見たことのない木
から飛んできているのを発見した。
探している教会はもっと先にある事を聞き、私達は目的地のgormasに到着した。
城郭の様な小山の裾にあったらしい洞窟集落跡もある。
丘のうえにあるサン.ミゲロ教会に歩いた。
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かなり古い建物ながらも、素晴らしい教会だった。
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ランチは広場の前のカフェで立ったままで
コーラとカウンターに並ぶカニかまぼことタコのオープンサンドでごまかす。
いよいよ念願のSt.Domingo de Silas..
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ルートはグリーンラインのしっかりあるucero渓谷をはしった。
高い山から眺める景色はやはり最高である。高速を走り、左手にあのシンボルの岩山を見つけた。
いよいよである。
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3年前にもこの地に来たことがある。ただ、ロマネスクの教会の内部を見る事が出来なかったので、リベンジ。私も大好きな場所だった。
ゆっくり来たいと思っていた。今回は我々ふたりなので、喧嘩をしながらも好き勝手な旅が出来る。

思ったより早く着いたので、回廊を見終わったら明日の予定を消化しようかと話しながらもあの
岩山の渓谷を走った。
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懐かしい場所に着いた。
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以前泊まったホテルのおばちゃんがホテルの前で私達に話しかけた。
日本でいう客引き?
以前きた時には、このおばちゃんの愛想の悪さに閉口したものだが、偉い違いである。
あまりの愛想の良さに、つい、ここに再度泊まる事にした。
このホステルは1星だが、隣のレストランや隣の4星ホテルと繋がっている。
家族経営らしい。少しだけ英語の出来る息子は4星ホテル担当だ。

雲行きが怪しくなったので、丘の上のマリア像のある場所に登った。


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空では丘に上がり始めて始めた頃からカミナリさんがドラ叩いて歓迎?以前きた時も
深夜凄い雷と雨だった事を思いだした。
下りに全身土砂降りでずぶ濡れになって相棒の所で雨宿り。
何とこの時期にヒョウが。でも30分も経つと、すっかり雨は上がった。
ホテルで着替えをし、4時半からの見学の前に町を歩いた。

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時間になると、いったいこれだけの
人達は何処から来たの?と思うほど

100人あまりの観光客で一杯になった。念願の廻廊。
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3年前には、生憎回廊を見学出来なかったのだ。一日限られた時間のみの見学時間である。
相棒は一回の見学ではものたりなかったらしく、再度、切符を買って堪能した。
もう、これで充分だ!とご満足顔。

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ゆえに、今、レストランのみで繋がるwifiでこうして本日の写真を取り込み書き込んでいる。
凄い時代になったものだ。ちなみに、TVではガンガンにサッカー放送がかかり、
お客はどうも我々のみの様子。
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# by necowash | 2011-06-12 13:44 | スペイン、ピレネー山脈探訪